朝晩 冷え込むようになってきた。
寒くなると食べたくなるものの1つ”おでん”。

我が家で”おでん”を作ると何故かブーイング。
玄関に入ると、全員が
「まさか、今夜”おでん”??」
と、必ず言われてしまう。
味は決して悪くないと思う。
それぞれに理由をきくと、
・”おでん”は、ご飯のおかずにならない。
・”おでん”は、大量に作られるので何日も続く。
が 主な理由だそうだ。
大量に作らないと、おいしくないし、
野菜とお肉など いっぱい入っているのだから、
立派なおかずでしょう。
確かに昔、駄菓子屋の脇に必ず”おでん”が
あったから、”おやつ”に分類したくなるのは解かるが・・・
ところで、”おでん”の名前の由来が気になったので調べてみた。
ーおでんという名の由来ー
本来、田畑で取れた農作物を祝い、食した事が元になっています。
ただし当時は調味料が今程なく、野菜をゆで上げ、味噌を付けて食していた様です。
そうです皆様も御存知の通り、味噌田楽の始まりです。
ここで少し話が変わりますが、江戸(現東京)に徳川さんが移って来た際、
現代文化の基礎となる様々な取り組みが行われました。
その中の一つに醤油作りがあります。
その過程に独特の煮物(醤油を味の中心において煮炊きする事)が生まれました。
当初は試験的な物でしたが、少しずつ庶民達にも広がる様になり、
急速に普及していきます。
今の時代、千差万別と言って良い程様々なライフスタイルがありますが、
当時、家事は十中八九女性が担当していました。
そこで女性言葉というものがあります。皆様に分かり易いものとしては、
新香(漬物)の事を女性が言うとすれば、「お新香(お漬物)」等となる訳です。
そこで味噌田楽へ話を戻しますが、これは味噌ではなく醤油で煮る訳ですから
味噌を省いて「田楽」となります。
当然、家の中で女性が田楽をすれば・・・・・・そうです。「お田楽」と呼ぶ様になります。
今でも言葉を短く縮めるのが流行っていますが、当時からあったのです。
(今と同じ意味合いとは言えませんが・・)
「味噌田楽」→「田楽」→「お田楽」→「お田」→「おでん」という様な具合です。
言葉(意味)の変化は時代と共に移り変わっていきますが言葉本来の意味を知ると、
もっと言葉が近くなるし、会話も楽しくなると思います。
コメント